Tsukuba DTM blog

筑波大学作曲サークル DTM Lab. のブログ

WindowsからMacにDTM環境を移行するまでの話(12/10)

はじめに

こんにちは。HyfoliAです。最近レポートとか課題で忙しくて音楽を作れていませんが、せっかくサークルの企画に参加したので、今年の夏にパソコンを買い替えた話をしようと思います。DTMを始めよう思うとMacも割と選択肢に入ってくると思うのでPC選びの参考になれば幸いです。

Macに変えるまで

PC買い替えの経緯

もともと自作PCと大学入学時に買ったノートPCを持っていましたが、DTMを想定して買ったものではなかったので、大体のことならなんでもできるパソコンが欲しいと思ったのがきっかけでした。

初めはデスクトップPCとノートPCをそれぞれ買い換えることも考えましたが、値段が高くなるのと場所を変えても環境を変えたくなかったという理由で、据え置き型としても使えるような性能の高いノートPCを買うことにしました。予算は20万円以内(のちにこの予算をオーバーすることになりますが…)。

PC選び

せっかく高い買い物をするので妥協しないように次の条件を満たすようなものを探しました。この時点では当然Windows PCも選択肢に入っています。

  • DTMや動画編集、画像編集などを快適に行える
  • 画面解像度が2K以上、画面サイズ15インチ以下
  • Thunderbolt4、PD充電に対応のUSB-Cポート
  • スピーカーの音質がそこそこいい
  • 静音性が高い

しかし、これだけの条件だとWindowsでも20~30万を超えるようなものばかりになってしまいます。そうなるとMacbookを買っても値段的には変わらない… この辺から気持ちがMacbook ProMacbook Airに傾いてきます。

筑波大生はApple StoreMacを安く買える

Apple Storeには学生・教職員向けストアが存在するので、大学生は通常の価格より若干安く製品を買えます。これは割と多くの人が知っていると思いますが、筑波大生がMacbookiMacを買う場合はさらに安く買うことができます。ただしiPhoneiPadは割引の対象にはならないようです。

参考:Apple on Campus

こういう制度は使えるうちに使っておこうと思い、結局Macbook Proを買うことにしました。

再びPC選び

じつはここまで辿り着くのに1ヶ月以上かかっているのですが、買うまでにはさらに1ヶ月以上かかってます。Macbookといってもカスタマイズによって色々変えられるからです。 実際にPC選びをしていた2022年5~7月はちょうど新型のM2チップを搭載したMacbook Air/Proが発売され 円安のせいで既存のMacbookが値上げした時期だったので、Airでもいいかなと思っていた時もありました。ところが、新型のMacbookでは深刻なサーマルスロットリングが発生する場合があるらしく、14インチのMacbook Proを選択しました。

カスタマイズ

Apple StoreMacを買うと構成をカスタマイズして注文できます。結論から言うと、Macbook Pro 14インチの吊るしをSSDだけ変更したモデル注文しました。2021年にMacbook Pro 14インチ、16インチが発売された時には、デスクトップ並の性能だと言われていたくらいので、今思えばカスタマイズにこだわる必要はなかったのかもしれません。一応Intelのノート向けCPUとベンチマーク(Geekbench5)を比較するとこんな感じになります。 ※実際のスコアはパソコンによって異なります。厳密な比較ではありません。 | CPU | ベンチマーク (マルチコア)| | --- | ---: | |Apple M1Pro (10core)|12139| |Intel Core i7-12700H|11027| |Intel Core i7-1280P|11023| |Apple M1Pro (8core)|9539| |Intel Core i7-1260P|9383| |Apple M2|8737| |Intel Core i5-1035G1|3920| DAWApple Siliconに最適化されている場合にはスコアが同程度のIntel CPUよりも快適に動くはずなので、それを考えるとMacbook Proは非常に性能が高いノートPCと言えそうです。

CPUとGPU

8コアと10コアで迷ったのですが予算の都合上8コアにしました。普段シンセを何台も立ち上げてOzoneを使ったりしてますがCPU負荷は50%にも満たないことが多いので十分でした。8コアCPUのM1Proを選ぶとGPUは14コアになります。

メモリ

マルチタスクをしたり余裕を持たせるなら32GBを選んだほうがいいとは思います。「M1 ProのMacbook Proにソフトウェア音源を99個走らせてみたら分かったこと」という記事を見て16GBにしました。というか32GBにすると値段が5万円上がるので厳しかった。M1Proのメモリ帯域幅は200GB/s(一般的なDDR5メモリは40GB/s程度)らしいです。大容量音源などを使わない場合は使わないのであれば16GBでも足りるみたいです。

ストレージ

今まで使っていたデスクトップPCはSSD480GB(200GB使用)でしたが、外付けSSDなどを繋がずに音源やソフトを入れたり、写真や動画も入れられるように1TBを選択しました。将来的にKomplete Standardが欲しくなっても問題ないです。

購入とセットアップ

届いた時の画像を載せておきます。 267,840円。高かった。 初期設定は特に問題なく終わり、DAWプラグインのインストールはほとんどWindows10の時と変わりませんでした。Apple Siliconに対応していないものでもRosetta 2経由で動くので今のところ支障はありません。

実際に使ってわかったこと

普段macOS MontereyでFL Studioを使って音楽を作ったりしていますが非常に快適に作業できています。パソコンの性能としては十分で不具合などもないので買って良かったと思います。大手のプラグインはほぼ動くので困ることも少ないと思います。ただやはり全てのプラグインが動くわけではないです。現状Camel Crusherは起動できないようなので普段から使っている人は注意してください。
本当はDAWの話とかもするつもりでしたが疲れたので続きは別で書きます。