この記事はTsukuba DTM Lab.アドベントカレンダー8日目の記事です!他の記事も良ければ是非ご覧ください!
tsukubadtm.hatenablog.jp
こんにちは!Tsukuba DTM Lab.サークル員の新目鳥です。しんめとりと読みます
普段は作曲をメインに3DCG / 絵など色々勉強中です。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございま
す❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕❕
この文章を読んでいるということは少しでも作曲ならびに弊サークルTsukuba DTM Lab.に興味を持っていただけたということでしょうか。そうだったら嬉しいです泣
さて、今回はDTMを始めたばかりの人も、既にバリバリ曲を作っている人にも役立つライフハックをご紹介しようと思います。
突然ですが、皆さんは普段どういう時に「いいメロディー」を閃きますか?
作曲の経験がない方も、急に鼻歌を歌いたくなる瞬間があると思います。それに似てます。
それってパソコンの前で唸っている時......よりも意外と全く関係ないことをしている時だったりしませんか?例えば通学中とか、電車の中とか。
移動中って結構な確率でいいメロディー(とかコード進行)が思いつきやすいんですよね。
......
移動中って結構な確率でいいメロディー(とかコード進行)が思いつきやすいんですよね。2
作曲の経験がある方なら誰しも「出先でいいメロディを思いついたのに、帰宅後DAW(作曲ソフト)を開くと忘れている」という絶望を味わったことがあると思います。私はあります。
その対策として第一に挙げられがちなのが「ボイスメモで鼻歌を録音する」という手法です。自分もよくやります。
ただ、これって電車内とかだと当然できないですよね......
今回は、そうした問題を解消するべく、私が4年ほど用いている「テキストでメロディをメモる」独自の記法について書いていこうと思います。
注意
タイトルに書きましたが、この記法を使うにはある程度の相対音感(端的には2つの音の高さがどのくらい離れているかわかる感覚。絶対音感とは異なる)が必要です
音感ほしい!って方向けのおすすめの音感クイズのサイトも貼っとくので挑戦してみてはいかがでしょうか ↓
https://tonedear.com
ここからは具体的な記法について紹介していきます。
① 音の高さを数字で表す
まずはメロディーの各音を1音ずつテキストに起こすことを考えます。
スマホやPCで打ちやすいように、移動ドで歌ったときの各音を数字に置き換えます(音楽理論では広く音度とよばれるものに相当します)。
- 基本の音:
1(ド), 2(レ), 3(ミ), 4(ファ), 5(ソ), 6(ラ), 7(シ)
- 黒鍵の音: シャープ♯とフラット♭はナンバー
# と英小文字B b で代用し、数字の右につけます。(例:1# / 7b)
これにより1オクターブに存在する12種類の単音が
1, 1#(2b), 2, 2#(3b), 3, 4, 4#(5b), 5, 5#(6b), 6, 6#(7b), 7
と表されることになります。この変換に相対音感が必要です。
ちょっと発展的な注
12平均律でメジャーキーの中心音を1とします。マイナーキー等他の音階を用いる場合も平行調のメジャーキーの中心音を1とします
基本的にはこの数字を123763521のように連ねることでメロディーを表します。各記号がその音の発音タイミングを示す役割を持っていることに注意してください。
② リズムは文字数で等分される
①だけでも最低限メモはできるのですが、この状態ではリズムの情報が欠落しているため、それを記法に組み込みます。
リズムを表すには以下の2つの記号のみを用います:
- 小節の区切り:
| (縦線)
- 休符:
, (カンマ)
次の|までに書かれた文字(音と休符、後述のハイフン)の総数でその小節のリズムが自動的に等分され、各記号1つがその等分された長さ1つ分を担当します。
以下に例を示します。
1234| → 4分音符4つ(ドレミファ)
55#6,| → 4分音符3つ+4分休符1つ(ソソ♯ラ休)
1,3,56,,| → 8分音符と8分休符の組合せ(ド休ミ休ソラ休休)
文字を詰め込むほど速いフレーズとして解釈される、ということになります。
③ 音を伸ばす
①で述べたとおり「各記号がその音の発音タイミングを示す役割を持つ」という特性上、このままだと「同じ音の連打」と「その音を伸ばすこと」が区別できないので、音を伸ばすことを明示する記号を導入します。
前の音をそのまま伸ばします。小節を跨いでも使用できます。休符にも使用できます。例:
123-| → ドレミー
123-|-5,-| → ドレミー|ーソ休休
④ オクターブの移動
51が「ソ↓ド↑」「ソ↑ド↓」のどちらも表しうるので、区別のためにオクターブの移動を表す記号も導入します。
- オクターブを跨いで高くなるとき:
/(スラッシュ)
- オクターブを跨いで低くなるとき:
\(バックスラッシュ)
ここで「オクターブを跨ぐ」とは、シから半音上のドに上がるように「属しているドレミファソラシの階層が変わる」瞬間を指します。
視覚的に音の上下がわかりやすいのでこの記号を採用しています。
これらの記号は後に続くすべての音に影響を及ぼします。例:
6/123 → ラからすぐ上のドレミに上がる
6123 → ラからすぐ下のドレミに下がる
6\123 → ラから1オクターブ下のドレミに下がる
6/123\6 → ラからすぐ上のドレミに上がる→最初のラに下がる
以上!
記法のルールは以上です。階名や音度に馴染みがある人はすぐ使えるんじゃないかなと思います。
私はこの方法でよく出先でスマホのメモ帳にメモっています。
この記法のメリット/デメリットとしては以下が挙げられると思います:
メリット
- 無音でメモれる
電車内や静かな場所、授業中など、ボイスメモが使えない環境でも思考をそのまま記録できます。
- プラットフォームを選ばない
プレーンなテキストで記述できるので、スマホのメモ帳から手書きまでどこでも書き残せます。Xとかdiscordに直で投稿して共有したりもできます
- 後でデータとして扱いやすい
録音を聴き返すよりも、視覚的にパッと見てメロディの構造を把握したり、文字列として分析に回しやすいです。
デメリット
- 相対音感が必須
頭の中で鳴っているメロディを数字へ変換するスキルが求められます。
- 複雑なリズムには不向き
3連符や細かいシンコペーションを表現しようとすると視認性が終わります。
「部分的にn分割する」みたいな新しい記法を導入すれば解消はできそうです。
- たまに見づらい
上にも書きましたがまあまあ視認性が悪いです。記号の置き換えを行うべきかもしれません。
どうせなら自動化したくない?
さて、この記法でメロディーのロスを防げるようになったのは良いものの、一つ面倒な問題が残っています。
Q. 家に帰ってから数字の羅列を見ながらDAWでポチポチ打ち直すの面倒くさくないですか❓
A. はい
折角テキストデータとして記録しているのに、それを人力で音符に戻すのは非効率です。
テキストデータなんやからプログラムに読ませて自動でMIDIデータ(作曲ソフトで読み込める形式)に変換したらええやん(関西)
というわけで、この独自記法をコピペするだけでMIDIファイルを出力してくれるツールを自作してみようと思います。てかなんで4年間自動化してなかったんだ
作った
できました🎵
この記事上でそのままテキストを入力してMIDIファイルを生成できます!ぜひ適当な数字を打ち込んで遊んでみてください
内部はHTMLとJavaScriptで動いています。MIDIはmidi-writer-jsというライブラリを用いて生成しています。
1小節毎に正規表現で記号を抽出したあと、1小節を音符/休符の総数で分割し、それぞれの音に割り当てています。
私はコーディングは専門外なので色々不備があるかと思います。HTML/JSに明るい方は勝手にフォークして和音対応とか独自記法とか魔改造してお役立てください
正直この記事書く用に変換ツールを作ろうと思い立った節はあるんですが結構便利かもしれん。自動化っていいですね 皆さんも自動化してみてはいかがでしょうか(雑な締め)
おわりに
直接的なDTMノウハウの記事ではないですが、この記事が何かのお役に立ちましたら幸いです。
Tsukuba DTM Lab.は大学でDTMをはじめる皆さん、大学でDTMを続ける皆さんを応援しています。
一緒にDTM、やろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あと筆者のTwitterみてください(宣伝)(雑な締め2)
https://x.com/Symmez
(文責:新目鳥)