【新歓2020】超絶初心者に送るDTM入門
はじめましてこんにちは、二年のらばすです。
今回は弊大新入生向けに、初心者向けDTM入門記事を書きたいと思います。
『ガチ』初心者向けです。
参考までに……私は当時音ゲー(リズムゲーム)にハマり、音楽の授業以外で音楽経験ゼロ・当然楽譜も読めず楽器(リコーダーを除く)も弾けないズブズブの素人からDTM=作曲を始めてしまいました。 なんで?
そんな人間が書くので、基礎がある方はもちろん
「音楽とか楽典とか全然わかんねーけど作曲してみてえ!」
「ジャンルとかよく知らないけどカッコいい曲作れたら楽しそう!」
「まずDTMって何?」
みたいな人にもわかりやすく書けたらいいなと思います。てかそういう人にこそ読んで欲しい。
まず最大の謎、行きましょう。
・そもそもDTMって?
出たね。
DTMはDeskTop Musicの略で、平たく言えば「パソコン上で作曲すること」です。
作曲と言っても、五線譜とかそういう楽譜を書くだけではありません。
音楽関連の作業……つまり作曲・演奏・録音(+編曲・ミックスなども)を全部パソコン上でやってしまうのです!!
「でもPC上でそんなことどうやってやるの?」
そう、そんなこと専用のソフトがあります。それが「DAW」です。
・DAWって?
DAWはDegital Audio Workstationの略……というとわかりづらいですが、まぁ平たく言ってしまえば「DTMをするためのソフト」のことです。
DAWの中で作曲し、それをDAWの中で演奏させ、DAWの中で色々調整してDAWの中で録音し、DAWが音声ファイルにして出力します。 これら全部が基本的に1つのソフトで出来るわけです。ヤバイです。
※間違いやすいことですが、DAWは「総称」であって固有名詞ではありません。色んな会社が色んな価格で色んなDAWを販売しています(例:Cubase,Studio One,FL Studioなどなど)。 ブラウザにもChromeとかIEとか色々あるのと似たようなものだと考えてください。
・作曲(DTM)を始めるために
メインでしょうか。 ここまでの内容をまとめちゃうと、
「パソコン上で作曲することをDTMという」
「DAWというソフトでDTMをする」
「DAWがあれば全てPCで完結する」
ってことです。
じゃあ実際、DTMを始めるためには何が必要なのか?
答えは、「パソコンとDAWとイヤホン」です。
……いやマジでこれだけです。 調べてるとオーディオインターフェイスだのモニターヘッドホンだのMIDIキーボードだの色々出てきますが最初は全部要りません。スピーカーも要りません。最初のうちは音出して聞かれると恥ずかしいのでイヤホンはあった方がいいでしょう。でもそれだけです。 あとは好奇心という名のやる気ですね。
・やってみよう
☆ここからはPC画面の画像が入ります。PC開いて過程を追ってくれてもいいし、スマホで雰囲気だけ掴んでもOKです。
☆専門用語とかには極力説明を入れていきます。
まずイヤホンとPCを用意。 そしてDTMのための必需品、DAWをインストールしましょう。
上でDAWには種類があると言いましたが、ここでは「Studio One Prime」がいいでしょう。まずはコレ!
上位版もありますがこいつ(Prime)は無料です。インストールの仕方はリンクを参照してください。
※こちらのサイト「sleepfreaks」は、初心者向けのDTM動画をyoutubeで大量に無料公開してくれています。どんどん見ましょう(ダイマ)
インストール出来たらダブルクリックで起動しましょう。
最初の画面から
まず①「新規ソングを作成」をクリック。
すると中央のウインドウが出るので、②の部分で今回の曲の設定をしましょう。
ただしほとんどは弄る必要ありません。変更するのは「ソングタイトル」だけです。本当に。
拍子・BPM(テンポの速さ)は後から好きに変更できますのでご安心を。
しかもこのソングタイトルも、いわば「プロジェクト名」なのでなんでもいいです。これが直接曲名になったりファイル名になったりするわけでもありません。
作ったソングは☆の場所に並ぶので、ざっと見た時に「あっこれはあの曲のプロジェクトだな」って自分がわかる名前を付ければOKです。
※☆の場所には、これまで作ったソング(=曲のプロジェクト)の一覧が並んでいます。
設定したら③のOKをクリックしましょう。
なんか広い画面になると思いますが、これがDTMをする上でのメイン画面になります。わくわくしてくるね
画面の見方を説明します。番号を振ってある3か所が重要になりますよ!
①:トラックの一覧
トラック=この曲で使っている楽器(パート)の一覧です。
この画像では、上から
「Studio Grand」
「Impact」
「Serum」
の三つが並んでいますが、つまり現在この曲で使っている楽器はこの三つだよ、ということです。
②インストゥルメント
自分が使える楽器の一覧です。
さっき見た「Impact」のほかに、「Mai Tai」「Presence」などの得体の知れない輩が並んでいます。これらもひとつひとつが楽器です。
この中から使いたいのを選んで、①の「トラック」の場所にドラッグ&ドロップすることで、どんどん楽器を追加できます。
上部のタブは
「インストゥルメント(楽器の種類から選ぶ)」
「エフェクト(楽器ではなく、楽器の音をいじるためのプラグイン)」
「ループ(楽器ではなく音声素材)」
「ファイル(音色の名前から選べる)」
となっています。
(「ループ」画面。数小節分のドラムやベースなどが音声ファイルになっているので、並べればそれっぽいものをすぐに作れます)
(「ファイル」画面。GuitarやKeyboardsなど種類ごとに分類されているので、使いたいものを捜してドラッグアンドドロップで追加しましょう)
③ピアノロール
DTM入門で一番大切なところです。(!)
ダブルクリックすると大きくなります。作業画面はこんな感じ。
ピアノロールは、いわば見やすくなった五線譜です。
(五線譜=ピアノとかの楽譜に書いてあるアレ)
左端にピアノの鍵盤がタテにならんでいます。
縦軸が音の高さ(ドレミファソラシド)、横軸が時間(小節)です。
水色の四角が音符(これをノートといいます)です。
これが右から左に流れてくるため、それぞれ左の延長線上の鍵盤の音が鳴ります。
たとえばこの画像では、
50小節目の三拍目から「ミレドレミソ・・・」で始まることになります。画像で確認してみてください。
☆ピアノロールと五線譜の違い
音楽の授業苦手だったし五線譜とかむずくて読めん!!と思うかもしれません。安心してください。ピアノロールなら(多分)大丈夫です。
ピアノロールには五線譜と違い、シャープやフラットなどの記号がありません。ドシャープならドシャープの黒鍵の位置にノートを置きます。いちいち左端をみて「どこにシャープついてたっけ…」とかする必要はありません。
また、見ての通り音符(♪みたいの)で表さないので、四分音符・八分音符などもありません。また、休符もありません。
音の長さも空白も、ノートの視覚的な長さで表します。わかりやすい!
・打ち込んでみよう
※DTMでは、ピアノロールでノートを置いていくことを「打ち込む」といいます。
ということで、まずは「ファイル」を選択してみましょう。
下のほうにスクロールして、
「Studio One Instruments vol.1」→「Grand Piano」
を選んで左にドラッグ&ドロップ。トラックに追加されているはずです。
そしたらトラックの右横の空白でダブルクリック。すると青い四角ができるはずです(これが打ち込む場所になります)。
青い場所をダブルクリックすると、ピアノロールが開いて書けるようになります。
こんな感じ。
そしたら、左上の左から三つ目・鉛筆ツールを選び、ピアノロールを触ってみましょう。クリックして引っ張るすることで線=ノートが置けます。
特に気負う必要はありません。カエルの歌でも知ってる曲でも曲じゃなくてもいいです。
下の右向き△(再生ボタン)を押すと、今まで入力した分を再生してくれます。
簡単に楽譜が書けてすぐに聞ける!!楽しい!!!!
あとは知ってる曲を耳コピしてみたり、ループからドラムやベースを並べてみたり、クリックしてるうちに思いついたメロディをためしに書いてみたり。好きに遊びましょう。
※編集したら保存を忘れないように!!!Ctrl(Command)+Sで上書き保存できます。
ついでに、Ctrl+Zで「取り消し(一手戻る)」、Ctrl+Shift+Zで「やり直し(一手進む)」も覚えると作業が快適になります。間違えて消しちゃってもCtrl+Zで解決!
DAW、思ったより簡単に音が出たと思います。そう、DTMによる作曲では楽器が演奏できなくてもいいんです!!
作曲の技術「だけ」を身に着ければ、作曲のスタートを切ることができます。
(作曲自体のお話はまた別の機会に……)
是非気軽に試してみて、そして
「作曲、意外とできるかも」
「新しくチャレンジしてみてもいいかな」
と思った方は!当サークルへの入会も考えてみてくださいね。