リバーブ小技集(12/5)
リバーブ小技集
まず
TDLアドベントカレンダー5日目はヒマラヤロードレースです。
今回はリバーブに関する記事なのですが、みなさんリバーブって何か答えられますか?
簡単に説明すると、現実で起こる無数の反響音をめちゃくちゃ細かいディレイをいくつも使って再現するエフェクトです。(コンボリューションリバーブは別の仕組みです。)
あんまり、エフェクトや音自体にあまり興味がない人も多いと思いますが、リバーブが結局はディレイだったりするように他の簡単なエフェクトについては仕組みをなんとなくでも理解しておくことで音つくりの幅が広がる思います。
つかうもの
今回は kilohearts essentials(無料) からリバーブ等を使っていきます。
ちなみに、kilohearts essentialsにはかなり汎用性の高いエフェクトがたくさんあるので持ってない人はもらった方がいいです。
①空間を埋める音を作る
ドラムや曲全体から残響音を作って加工するのですが、何か音が物足りないと感じたときに有効な技です。
今回は909のサンプル、kiloheartsのリバーブ、フィルターを用いて音を作ります。
- まず適当なドラム(作っている曲のもの等)を用意します。
- decayを最大にしてwet100にしたリバーブをかけます。この時にdampenを最低にしておくと後で融通が利きますが、適当でも大丈夫です。(画像1)
- このトラックをドラムより長めに書き出して、別のトラックに貼り付けて後ろの方の残響音のみの部分を切り取ります。
- 曲に馴染むようにもう一度リバーブをかけて、フィルターでほしい帯域に音を絞ります。(画像2)
- 完成!
画像1
画像2
元のドラム→残響音→完成したもの
②いい感じに音を汚す
歪み系のエフェクトの前にリバーブを挿すことで汚し方を変えます。オールドスクールなhiphopに使われるドラムの雰囲気に近づくので自分はよくやります。
①と同様にサンプルは909のキックとハイハット、エフェクトはリバーブ、ディストーション、トランジェントシェイパーを使います。
Ⅰ.キック
1.まず、リバーブをかけます。このときにdecayとwidthの値を低くしておくことで音がぼやけすぎるのを防ぎます。(わざとステレオ幅を広げるのもあり。)その他の値は、お好みでよいです。
2.次にディストーションをかけます。これはdriveの値を自分の好きな値にするだけでよいです。
3.長くなって邪魔なテールを切るためにトランジェントシェイパーを挿して、sustainを下げます。アタックが弱く感じたらattackを上げるのもありです。
4.全体を微調整して完成!!
エフェクトチェーン
バイパス→通した
Ⅱ.ハイハット
1.キックと同様にリバーブをかけます。
2.トランジェントシェイパーを挿してアタックとテールを抑えます。
3.完成!!!
エフェクトチェーン
バイパス→通した
③その他
冒頭でも書いたようにリバーブは基本ディレイなのでタイムやサイズをいじるとディレイを動かしたときと同じような効果が得られたりします。タイムを動かしたときの変化はものによって違うので持っているリバーブで試してみるといいですよ。kiloheatsのものはdecayを動かしてもあまり面白くなかったのでsizeを動かしました。
リバーブと正弦波、ホワイトノイズを使いました。
正弦波
バイパス→通した
ホワイトノイズ
バイパス→通した
終わりに
Ableton Liveを使うともっと音作りを楽しめるのでおすすめです。学割もあります。